2021-12-17 19:10:24
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コメント(4)
小学校高学年の頃、教室で不思議なテストが配られました。いつもと様子が違うのです。
国語や算数ではなく、「あなたの気持ち」を書くというもの。
・あなたは、将来について悩んだことがありますか?
・あなたは、友達に本音が言えなくて悩んだことがありますか?
といった設問が延々と続くのです。
びっくりしました。
私は陽気な性格で、そもそも「世の中にそういう悩みが存在すること」自体、知らなかったのです。
(私は騒いで怒られてばかりのお調子者でした。)
ただ、全てに「いいえ」と答えたらまずいんだろうなというのは、子供ながらに分かりましたから、適度に「はい」も混ぜておきました。
大ウソはつきたくないので、なくはないかなあというものを探して。
後日、「時々は悩むのですね。家族や先生に相談しましょう」という無難な結果が返却されました(笑)。
今で言うストレスチェックの走りだったのでしょうか。
その後、学生、社会人を経るにつれ、「いつも大声で楽しそうにヘラヘラしてると、モテず、軽く見られ、雑用を押し付けられがち」だと学びました。
ですので、戦略的に、時にはわざと深刻な顔もしています。俺だって悩んでるんだぞと。
例えば、小説や歌の主人公も、どちらかというと繊細で物静かな人が多いでしょう。
そっちの方が人間的な深みが増し、敬意を払われやすい風潮というのはある気がします。
その意味で、「私はメンタルが強めです」ということは、身を守るためにも、余り大っぴらにはしない方がいいんだろうなあと。今さら、繊細にも物静かにもなれないけれど。
ただでさえ、私の明るさ、気楽さはにじみ出てるらしいので(隠し切れるもんじゃないですよね)、これくらいは処世術として大目に見てほしいところ。
ある程度、周囲から便利屋みたいに扱われちゃうのは、仕方ないとしても。
思えば、始まりはあの怪しげなテストでした。
コメントかたじけのうございまする。
「怒られ役」は分かりますね。今も、職場の幹部から中堅・若手への不満は私に集中しがちです。私も注意の対象なのは確かなのですが、言いやすい人に言ってる感じはありますね。
厠様のエッセイ、時系列が前なのは、自動更新方式だからでしょうか。でも、夏のお話など、数か月前が少し懐かしくて新鮮です。
KIZOOSという名前は30年ほど使っています(実社会でも)。お手数であれば略していただく等、していただければと。
写真は私です。一応、他人でない証明に、名前入りバッグを写し込んでいます。
塩谷文庫歌様
学力のテストより大切で好ましい、という視点はありませんでした。確かにそれは言えましょうか。
山椒様も書かれておりますが、先生方も、生徒の様子を知りたくて試行錯誤されていたのでしょうね。
名前はキズースです。名字のアナグラムでして、タモリさんと同じ原理です。
塩谷様は地名ですよね(それまで知りませんでしたが)。
ググったら、サジェストに「塩谷文庫歌 なろう」が先に表示され、おっ、スゲーと思いました。
コメントありがとうございました。
菖蒲田山椒様
コメントありがとうございます。
裁判の件につきましては貴ブログを拝読もいたしており、言葉を選んで書かれているなと、私なりにお察ししてもおりました。
日常の中に「違うもの」が紛れ込んできた時、いつかは消えるのだろうけど今すぐではなさそうな時、自分の中の柔らかな場所を、そこへは使わない方がいいのかもしれないですね。