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私もいつしかキャラになってた
2021-11-28 19:50:40  | コメント(5)
 小説を読んでいると、時々、変な中年サラリーマンが出てきます。

 例えば、しゃべり方が変。何だか、若者が無理しておじさん言葉を話してるみたいな感じ。
 で、後で作者経歴を調べると、まだ20代だったりする。さもありなんと。

 あるいは、別の作品では、通勤場面の描写が変。作者さん、あなた背広着たことも通勤電車に乗ったこともないでしょ、って。
 経歴を見たら、若い頃から作家一筋。ああ、やっぱり。

 上記違和感は、私自身が中年サラリーマンだからこそ気付けるわけです。
 そう考えると、勤続20年で、俺も一人のキャラとして世間に根を張り、位置付けられたのだなあと。そこらの物語など踏み越えてしまうほどに。

 だからといって、決して、それら小説が駄目なわけじゃない。
 想定読者は、リアルなサラリーマン像など求めちゃおらんだろうし。
 ただ、物語と向き合えるだけの人生が自分にもあって、その輪郭が浮かび上がる瞬間も、読書の喜びなのかもしれない。そう思うわけです。

 私の書いた科学小説を、もしかしたら、どこかの科学者が読まれて、「こんな科学者、いるもんか」と苦笑いしてるかも。
 きっとそれも、物語と人生の、素敵な出会い。

 鍋弓わた様、初めまして、コメントありがとうございます。
 鍋弓様のブログをたどりましたら、先日読んだばかりでしたので少し驚きました。
 ブログ更新も途切れがちになられるほどに生活が充実されるというのは、それはそれでうらやましいなと、少しまぶしく思っておりました。

 ピクシブも拝見いたしました。本格的に展開されているのですね。

 まさしく、描写における男女の違いはそのとおりですよね。

 少女漫画のお話が出ましたので、男性の私から、一サンプルを。
 少女漫画を読んでおりますと、例えば男の子が初めて女の子(主人公)の家に遊びに来る場面で、男の子が台所で「この調理器具、いいね」と褒めて、女の子が感激したりします。

 私なんかは、「思春期の男の子は、そんな所は見てないぞ」と思うわけですが(私服姿や、タンスの衣類にドキッとか)、逆に言えば、ああそうか、女性はむしろそこに注目してほしいのか、と気づく場合もあります。

 考えてみれば、「性的な興味全開の思春期男子」なんて、女の子にしてみれば既に現実世界でお腹いっぱいでしょうし、わざわざ少女漫画でまで見たくはないわ、ということかもしれません。

 私の小説作品に登場する女性キャラはそっけない人が多いのですが、「わざわざ、なろうを開いてまでそんなもの読みたかないよ」って方もいらっしゃるかも。

 ある意味では、そのためのジャンル分けでもあるのでしょうね。
投稿者:KIZOOS  [ 2021-11-30 12:25:31 ]


初めまして、鍋弓わたと申します。

KIZOOSさんの書かれるブログは含蓄があるので興味深いです。
毎回うなってしまいます。

今回もおもしろいお話ですね。
これって突き詰めると、作者が本体・女性だとリアルな男性は書けない――その逆もまたしかり、ということになってしまいそうです。

たとえばわたしは、極度に記号化された女性キャラクターの登場する作品は苦手です。
「そんな女性はいないだろーよ」と思ってしまうんですね。
で、そういう物語の作者さんはたいてい男性なわけです。
同じことは、少女漫画を読まれる男性が、男性キャラクターに対して感じることがあるのではないかな、と思います。
(※リアルな女性キャラクターを描かれる男性作家さんはたくさんいらっしゃいます!)

とはいえ、わたしだって、世界中の女性に「あなた、こんな考え方や行動なんてしないわよね?」と、インタビューをしたわけではありません。
ようは、物語の作者さまにはリアリティを感じさせるポイントを的確に描写してもらって、「こんな女性もいそう!」と思わせてほしいのです。

そのポイントがどこなのか?
どのように描写すれば的確なのか?

そこの判断力と表現力に、物語の作り手の力量が出るのでしょう(自分でいっていて耳が痛いわっ!)。

わたしが子供のころにあこがれていた漫画家の先生が漫画の描き方において、「学校に通うことも漫画づくりの勉強だ」とおっしゃっていました。
そのときには意味がわかりませんでしたけど、いまになって「そのとおりだなあ」と思わずにいられません。

会社に勤務するとリアルなサラリーマン像やOL像がなんとなくでも見えてくるのと同じように、学校に通えば学校の世界が見えてくる。
パート主婦になればパート主婦の世界観がわかるし、自営業をしてみれば自営業者の考えていることがちょっとは見えてくる。

この世に無駄なことなんてなにひとつないのかもしれませんね。
おもしろいです。
投稿者:みのりわた  [ 2021-11-29 21:29:41 ]


 菖蒲田山椒様、コメントありがとうございます。

 違った世界(職業、生活など)のお話は、確かに興味深いこともありますよね。
 山椒様のブログでネットの買い物のお話がありましたが、私は未体験ですので面白かったです。

 わざとらし過ぎる言葉遣いの御老人とか女性の描写は、おっしゃるとおり、今後は厳しくなるかもしれませんね。ネットですぐツッコミが入る時代ですので。

 絵は私の作品です。よく見ると、靴と岩に私の名前があります(笑)。


 厠達三様、コメント感謝でござる(笑)。

 確かに、一見不自然なキャラでも、そういうところが人間らしさだったりもしますし、そこが好き、という場合もありますから、割り切って楽しめたらとも思っております。

 でも、おっしゃるように、時々出てきますよね、「天才に見えない天才」。難しいのでしょうね。

 厠様の「なろう」のサイトも見つけて(お名前でググりました)、膨大なエッセイに圧倒されております(もし別人でしたらごめんなさい)。
 いろんなことに興味を持たないと、いいものは作れんのかなあと、改めて思った次第です。
投稿者:KIZOOS  [ 2021-11-29 18:13:16 ]


厠でござる。

いや、仰りたいことはよく分かるでござる。

とはいえ人間は矛盾してて整合性も取れてない生き物であるのもまた事実。

正義感溢れる人がなぜか軽犯罪やったり、その逆もあったり。いや、そういうことではないのでござろう。仰りたいことはよく分かるのでござる。

例えば「数百年生きてる大賢者」という設定のキャラが小学生レベルのメンタルだったり……

「IQ199の超天才犯罪者」という触れ込みのキャラがありきたりなトリックしか使わなかったり、またそれに誰も気付かなかったり、そもそもトリックの前提条件がおかしかったり。

誰がどう考えてもモテなさそうな言動のキャラなのになぜか出会う異性全員にホレられたり……

要は作者さんの不勉強によるものでござるな。まあそこら辺はエンタメと割りきるよう心掛けてるでござるが、あんまりなものはやはりちょっとカンベンってな感じでござる。小生の許容量が少ないのが悪いのでござろう。

しかし現実もそういうことは意外と多いのでなかなか侮れないのでござるよ。
投稿者:厠 達三  [ 2021-11-29 14:57:19 ]


山椒でございます。

先に言わせてくださいませ。
後で気づいてしまったのですが。
素敵な絵をアップされていたのですね。
KIZOOS様が描かれたのでしょうか?

山椒はみてみんのみでの活動ですので、なろうの側は気の向くままで皆様の作品を読んでいるのです。

キャラクタの1人と言えば。

以前、やほーのネットニュース見てた時の事。
何の事件かさっぱり覚えていないのです。
60代か70代の男性の証言
『ワシは~で見ていたのじゃが~。○○なんじゃ。』

ソース元はどこかのジャーナル紙でしょう。
大変な量のコメントがついておりまして。
『ワシとか、なんじゃ、とかあり得ないんですけど~』
全部こんな内容でした。

典型的な不自然さを感じた例ですね。
今の60代70代、オシャレで元気ですから。

ジャーナリストでさえ、本件がそっちのけになるミスを犯す世の中。

世の流れを知らない人が書いているな~と思う事、確かにあるのです。

矛先を変えると、楽しいネタです。
働いていない人から見るとそんな感じですか~、と。

時には、こんな事で異世界行けるなら、自分は異世界行き放題でウハウハだ、なーんて。

KIZOOS様は、自身が中年サラリーマンと仰る。
山椒の職歴で、いわゆる普通のOLな事がなかったもので。
逆に言いますとその事すらも大変興味があるのです。

基本は皆さん『ないものねだり』。
この気持ちはきっと大切な事なのでしょうね。

そんな情報の共有をこういう場所でするのだと思うのです。

投稿者:菖蒲田山椒  [ 2021-11-29 14:18:33 ]